山笑う
あちこちの桜が満開。冬の間、ほったらかしていた花たちが、急に元気になり、抜かれる寸前だったのにきれいに咲きだしました。春の光の力強さのなせる業でしょう。地元のシンボルの山に向かって車を走らせていたら山肌のあちこちに桜の花なのか柔らかな薄桃色のかたまりがたくさん見えました。まるで「ほほほ」と笑っているみたい。
「山笑う」という春の季語があります。「笑」の字には「花が開く、咲く」という意味があります。「咲」の字には「笑う」の意味があります。山を眺めながらまさに「山笑う」の季節だなあと思いました。
故郷や どちらを見ても 山笑ふ (正岡子規)