スマホに子守をさせないで
都内の電車に乗った私の正面の座席にバギー車にお子さんを乗せたお母さんが座っていました。ラッシュになる前の比較的すいた車内でした。お母さんはお子さんにチラチラ、目をやるものの、特に声を掛けるでもなく、お子さんもおとなしく、バギー車の中にいました。お互いに乗り慣れているんだろうなあ、そう、思いながら見るともなしにいました。そのうちに降りる駅に到着したようでバギー車を進行方向に向けました。バギー車は対面式ではありませんからね。乗っていたお子さんは多分、1歳児。あんまり、大きくない感じでしたから、2歳になったかなあと言うところでしょうか。男の子でした。手にはスマホ。多分、お母さんの持ち物ですよね。画面をスライドさせるだけでなく、ボタンを押す操作もしていたのでかなり使いこなしていると見た。最近はよくある光景です。保育者としてはトホホ・・・ですが。その時感じた私の違和感は、男の子の表情でした。眉を寄せたしかめっ面。額にしわすら、見えそうです。まるで、大人の表情。それもサラリーマンのそれに見えました。子どもだって難しい顔はする。でも、こんな表情ではないと思う。2歳やそこらでしかめっ面をしなければならないということは、かなり難しい画面を見ているということでしょうか。それとも老眼が始まっているのでしょうか。そんなことを当てはめても不思議ではない一瞬のできごとでした。