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電車の中で 2題

① 在来線に乗り込みました。案外、込み合っていて人の間をすり抜けてつり革を獲得しました。さて、文庫本をバッグから取り出そうとしたら、目の前に座っていた男性が声をかけてくれました。「座りますか?」って。一瞬、何のこと?と思いましたが、ああそうか、席を譲られているんだなと気づき、「ああ、ありがとう。でも大丈夫です。お気遣いなく。」と言って丁重に遠慮させていただきました。男性は同僚の方と話が弾んでおりましたので、これでよかったと思い、電車の揺れに負けまいといつもより、気合を入れて立ちました。会議に出席するためにスーツで気合を入れていたのですが、見る人が見れば年齢を重ねているのは一目瞭然なのだろうなあとちょっと、自分を客観視しました。

② 新幹線に乗り込みました。3人掛けの通路側に席を見つけ、やれやれ。窓側には若い男性が座っています。ふと、目の端に入るのは・・・何だ? なんと、ヘアアイロンで髪を整えています。座席の電源が大いに活用されています。この電源は携帯電話の充電やパソコンを使う時に使われるものだと思い込んでいましたが、こういう使い方もあるのですねえ。また、女性がすっぴんからのフルメイクという行程はみたことがありますが、男性の髪のセットはこれが初めてです。スマホを鏡のように設定して覗き込みながらしばらく時間をかけてセットしていました。それが終わって、もう少しで東京駅に到着という時になって資料を出して点検し始めました。私はこの一部始終を文庫本を読みながら、視野を広げてそれとなく、観察させていただきました。

気が重い会議に出かける時でしたが、この二つの出来事をふと、思い出しては心の中でニヤニヤしました。

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