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偶然

先日、新潟へ向かっている新幹線の中でのことです。この日、私は静岡駅で飲み物を購入しました。普段は小さな空きペットボトルに白湯を入れて持ち歩きますが、この日は荷物もあるし、飲み終えたら捨てられるものをと思って、売店の棚を物色しました。お茶、水・・・どうしようかなあ。乗っている時間も長いからちょっと甘めのものにしようと思って選んだのはマスカットの味がほんのりついているものでした。のどが渇いた時にちょっと潤すのにちょうどいい感じです。上越新幹線の指定席に座って飲み物をホルダーにセットしてやれやれ。すると隣にガタイのいい男性が乗ってきました。彼もホルダーに飲み物をセット。あれれ・・・私のと同じ飲み物です。初めて選んで初めて口にした飲み物です。お茶や水ならわからなくもないけど、この場合はほんとに偶然。見知らぬ他人同士の同じボトルが仲良く並んでホルダーに収まっている様子はちょっと、かわいかった。

「同じですね。」と声を掛けようかと迷っているうちに彼は一駅先で降りていきました。

 

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