1月の園だより
明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。 たかくさ保育園 職員一同
新しい年を迎えました。元日、地元の神社の石段から見た輝く初日の出に今年の安寧を祈りました。
昨年は元旦から能登半島の地震が発生、夏には行く手が定まらない台風による豪雨の災害が起き、更には出口の見えない災害級の猛暑と。日頃から災害への備えには配慮していますが、まさに予測不能の状況でもあり、今後の災害対策をどうすべきかと悩んだ1年でした。子ども達もご家族もそして職員もみんなが安心して安全に過ごせる場としての環境について今後も知恵を出し合っていきたいですね。
【脳の発達】
今や生活の中に手元で映像を見ることが当たり前の世の中になりました。私のような昭和世代はなかなか、慣れません。相変わらず見たいテレビ番組は録画することすらなく、リアルタイムで見るために家事や入浴をそれまでに済ませるくらいです。でも昨今は見たいときにいつでも手の中で見ることができますね。子ども達も軽々と操っています。最近読んだ書籍の中に興味深い内容を見かけましたのでご紹介します。
子どもたちが動画を見る機会が日常的になり、そこで子どもの脳が動画にどのように反応しているかという研究がされ始めています。2020年に発表された実験で「画像なしで聞く」「絵を見ながら聞く」「動画を見ながら聞く」という状況でそれぞれ、脳の部位をMRIで調べたそうです。そうしたら「絵を見ながら聞く」では絵が助けになって言葉を理解するという負担が下がり、その代わり、絵も見ながら話を理解するために脳全体の働きが上がったそうです。でも「動画で見る」は視覚情報が圧倒的に多いので見ることで精いっぱい、脳の機能が統合的に働かなくなったというのです。つまり動画は脳を育てる栄養にはならないということです。ということは絵本を読み聞かせるという習慣が脳の発達にもたらす価値が大きいということがわかりますね。最後に著者はこう書いています。「大切なのは子ども主導という点。『この絵本を読むよ』ではなく、子どもが『これ!』と持ってきた絵本を何度でも子どもと一緒に開きましょう。」 でも忙しくてひととき、そこに座っていてほしいという時には動画は助かるツールですよね。それもわかります。ならばひと段落した時には動画に費やした時間を絵本の読み聞かせで補うことをすればいいのではないかと思うのです。
参考; 『21世紀の証拠に基づく「子ども育て」の本』(掛札逸美・酒井初惠・髙木早智子/著 株式会社ぎょうせい)
【年賀状、どうしました?】
昨年、郵便代が値上がりしました。はがき1枚が85円です!はがきが10円で出せた頃を知っている私にとって信じられない金額です。それに「年賀状じまい」も拍車をかけ、私の周囲からも年賀状はおしまいにしたという声をこの年末、多く聞きました。どうしようかなあと悩みつつ、この習慣は大切にしたいなあとも思い、とりあえず、法人として関係の皆様に出そうということにしました。私個人としては原稿は作ってあるのでいつでも出せるのですが、迷っているうちに本当に年末となり、年内の発送はあきらめました。年賀状というこれまで当たり前だった習慣が形を変えようとしています。これも新しい時代の勢いでしょうか。
今月の予定
16日(木) つばめ組お茶会(初釜) 18日(土) 父母の会委員会
*2月1日(土)は たかくさっこの会です。後日、メールにて詳細をお知らせします。