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東京駅のホームにて

会議を終えて帰路につくべく、夕方の新幹線のホームに向かいました。エスカレーターの視線を上げると、おや、私と同じバッグだと気づきました。いつも1泊用に持ち歩いています。どんな方が持っておられるのだろうと更に視線を上げました。そこには私くらいの年輩のご夫婦(多分)が並んで乗っていました。右側を空けるのは決まりじゃないからいいかと思いながらふと見るとお二人は固く手をつないでいました。仲良しだなあと思いながら乗車したいドアを選んで並んだらその二人が私の前に。相変わらず手をつなぎ、肩を寄せ合い、顔を近づけて会話をしています。あんまり見ているのもなあと思い、私は文庫本を広げて読み始めました。しばらくして乗車を促すアナウンスが流れました。するとご主人(多分)はホームに残り、奥様(多分)が車内へ。奥様は速く窓際に座りたいと思っているのかちょっぴり、焦り気味です。その後のことは見届けていません。ここまでの二人のドラマは週末の最終の新幹線の別れの場面のようでした。どんな生活スタイルなのかわかりませんが、こんなに別れを惜しみ合うなんて同世代の私ではありえないなあと思ってしばし、瞼を閉じました。

 

 

 

 

 

 

 

 

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