3月の園だより
「アラベスク」
異常なほどの温かさになったり、そうかと思うと一気に真冬の気温に逆戻りしたり、気候が安定しなかった2月でしたが、花粉は例年通りに飛んできました。花粉症の皆様、お察し申し上げます。
【保育の魅力を発信する】
全国の待機児童数はひところに比べてずいぶん減少しました。国の言う数字では・・です。本当は、入りたい園に入れない子どもたちがたくさんいます。単に需要と供給のバランスの問題ではないというのが国として悩ましいところ。それは保育士が確保できないので受け入れたくても受け入れられないという現状があるからです。保育園は職員の配置基準という法律に従って運営されています。0歳児なら子ども3人に、保育士が1人、1歳児、2歳児は6:1、3歳児は20:1、4・5歳児はようやく25:1になります。とは言え、これは最低基準なのでたいていの園がこの数字以上に職員を配置してきめ細かい保育ができるようにしています。これができるのは人材確保ができているからに他なりません。一昨年、不適切な保育が大きく報道されました。それによって保育の仕事へのネガティブな印象が根付いてしまいました。仕事の責任の大きさに比べて処遇が十分ではないとか、人間関係が難しそうだとか、等々。そのことが保育士の養成をする大学等への進学をためらわせたり、就職先に保育を選ばなかったりする状況を生んでいます。ますます、人材不足が加速しています。不適切な保育をめぐっては保育組織は早々に子どもを尊重する保育をどのように実践しているかについて振り返りを行ったり、様々な機関が実施する研修をたくさん受講して、更なる保育の質の向上に努めました。実は、そこで満足していたのがいけなかった。そのことを社会に向けて知って頂こうとすることをしてこなかったのです。また、日々の保育の楽しさや面白さをきちんと発信してきたかということも問われました。エピソードや写真を使って子どもたちと保育士との日常を切り取って発信する、何より、いろいろな場で保育という仕事のやりがい(大変さとともにそれを上回る子どもたちとの楽しいあれこれ)を伝えるという活動をしてこなかったのではないかと指摘されました。まさにその通りだなあと思いました。保育実習生を受け入れる時、園内がきちんと機能していること、職員関係が心地よいこと、子どもたちが楽しそうであることも大切な発信の一つです。それによって就職先に選ばれる可能性が大きくなります。これからも充実した保育が展開されていくためには、職員がきちんと確保されることが必要十分条件となります。せめて保育士養成校に進学した人たちが皆、保育の現場に就職してほしいと心から願っています。そのためにも保育園で働く私たちが保育の仕事の魅力を声高く、語っていかねばなりません。また、語るに値する職場でなければならないとも思っています。
今月の予定
2日(土)作品展・・・詳細はすでにお知らせさせていただきました。皆様のお越しをお待ちしています。
父母の会委員会
7日(木)歯科検診・・・今年度2回目の検診です。
23日(土)卒園式
29日(金)保育修了式
令和6年度の保育開始は4月1日(月)です。
通常保育となります。