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2月の園だより

能登半島地震に始まった1月、何か、あわただしく過ぎていきました。ふと気づけば日差しに力強さが加わり、あちこちの梅の花がきれいに咲いています。先日、自宅の庭にかなり草が生えてきたので、半日かけて除草しました。もう、こんな季節になったのだなあと思うと、一方で肩は落ちます。人間って勝手です。

 

「国語力」

 先日、作家の石井光太氏の講演を聞きました。テーマは「国語力」。氏によると国語力とは生きるために必要な総合的な力だと言います。人は生活の中で様々な壁にぶつかります。その時にその壁をどのように受け止めるのか、どうすれば乗り越えられるだろうか、我とわが身に問いかけますね。実際の言葉にしなくても考えるとは頭の中で言葉を操ることです。この時に今の自分の感情をぴったりくる言葉で表すことが必要です。もしもそれができなかったら「ムカつく」とか「ヤバい」とかそんな表現しかありません。それでは誰かにわかってもらおうとかアドバイスをもらうなんてできませんね。国語力とは語彙の数とも言い換えることができます。今の気持ちはどの言葉を使うとしっくりくるのか、見つけた言葉で気持ちを整理して壁を乗り越えていくものだということです。乳幼児期の子どもたちは毎日の生活の中で言葉を覚えていきます。言葉を覚えるとは使い方を覚えるということ。皆さんも経験がありませんか。お子さんが思いもかけない言葉を使ったとき、まさにそのシチュエーションにぴったりだと思ったことが。その語彙力は感じ方の深さにつながり、情緒力、想像力、思考力を育てていきます。ではこれらの力はどうすればつくのでしょう。それは自由な遊びの中で、子どもたちが驚きや感動に出会うことです。つまり、楽しい遊びありきです。この中ではたくさんの本物に触れる体験ができます。それから絵本を読み聞かせてもらうこと。この時大切なのは自分に心を向けてくれている実感の中で読み聞かせてもらうことです。日頃から皆さんが大切に思っていることこそ、お子さんの国語力を育んでいるのです。

 昨今はスマホ育児が当たり前のようになっています。もはや排除することは不可能な時代になりました。多くの識者がほどほどにと警鐘を鳴らしています。特にゲームに依存してしまうことの弊害は時として取り返しのつかない状況にもなると言います。子どもたちに将来、たくましく生きてほしいと願う私たちは、今こそ、子どもたちの毎日に責任をもって臨まねばならないと思っています。

                 参考:「ルポ 誰が国語力を殺すのか」石井光太 著 (文藝春秋刊)

「久しぶりに見た!」

 電車に乗って文庫本を読んでいたら、目の端に入る何やら懐かしい光景。何かなと目を上げると、私の正面に20~30代の女性が新聞を広げて読んでいるではありませんか。それも「日本経済新聞」です。車内はすいていたのですが、1面のみを広げて読んでいます。最近は新聞も紙媒体でなくても読めるようになったので、ますます、珍しいですね。彼女はしばらくきれいに折りたたみながら何ページかを読むと最後は丸めて専用の袋に入れてバッグに納めました。流れるような行動にしばし、目を奪われた私です。

今月の行事予定

3日(土)たかくさっこの会・・・詳細は先日、メールでお伝えしました。ご確認をお願いします。

7日(水)・13日(火)つばめ組親子でお茶会     

27日(火)資源回収  

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