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足踏みミシン健在

我が家のミシンは母が嫁入りに持ってきた足踏みミシンです。当然、私が生まれる前のものですから、私の年齢に上乗せした数字がこのミシンの年齢になります。平たく言えば70年近く現役で動いているのです。先日、母の着物をほどいてそれを姿見のカバーにしようと調子よく、踏んでいたら(足踏みのミシンなので「踏む」と表現してきた。)あと10㎝で完成という時に急に動かなくなってしまいました。仕方なく、手で縫って完成にしましたが、このままにしては置けないと何とか、修理してくれるところはないかと探しました。幸い、市内に見つけたので搬入し、修理を依頼しました。2週間ほど預け、昨日、「できました」との連絡が入り、受け取りに行くとお店の方はご機嫌です。なぜならこの古さでこんなに調子よく動くミシンはめったにないとのこと。預けてあった間にお店を訪れた人たちが口々に懐かしがったことも含めて手ごたえのある仕事をしたという感じでした。

私は今どきのミシンは持っていません。このミシンが十分仕事をしてくれる(そもそも、洋裁はやらないのでまっすぐに縫えれば用は足りてきた)からです。私の子どもたちもミシンと言えばこのミシンです。こうして再び、問題なく動くようになったミシンは元の場所に収まり、いつでも縫えるような状態になりました。祖母や母の着物をほどいた布がまだあります。何かに形を変えて使いたいという思いが改めて湧いてきました。

120年選手の家もリフォームをして快適になり、外観も塗装をし直したりしました。昔のものは大切に、ていねいに使えばまだまだ、威力を発揮します。未来につなげる私の役目かもしれません。

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